「ピラティスとストレッチは具体的にどう違うの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。
ピラティスは柔軟性を高める効果もあるためストレッチと混合してしまうのも分かります。
実際ピラティスとストレッチでは似ている点がいくつかありますが、大きく異なるポイントが
存在します。
簡単に言えばピラティスはインナーマッスルを鍛えるエクササイズ。
一方で、ストレッチは筋肉を伸縮させて、ほぐしたり血行を良くしたりするためのエクササイズです。
ピラティスでは多少筋肉に負荷をかける動作もありますが、ストレッチは筋肉をほぐす目的があるため、負荷はかかりません。
今回は「ピラティスとストレッチの違いを詳しく知りたい!」という方に向けて、両者の違いを詳しく説明します。
目的によって使い分け方も異なるので、しっかり理解しておきましょう。
ピラティスとストレッチの違い
ピラティスとストレッチには明確な違いがあります。
以下の違いが大きなポイントです。
- ピラティス=インナーマッスルを鍛える
- ストレッチ=筋肉の収縮による、柔軟性アップや血行改善
一見似ているようにも感じますが、一番大きな違いは目的でしょう。
そもそもピラティスとは、リハビリのために考案されたエクササイズで、インナーマッスルを鍛えながら身体機能を改善する目的があります。
そのため姿勢改善や運動不足解消、脂肪燃焼などに効果的です。
ストレッチは筋肉の伸縮により、血行改善や筋肉をほぐすために行います。
血行改善によって、肩こり・腰痛・関節痛にも効果があるとされているほか、リラックスを目的として行われることも多いです。
ストレッチは筋肉の伸縮が目的になっているため、基本的に筋肉に負荷はかかりません。
むしろ筋トレや激しいスポーツによって凝り固まった筋肉をほぐし、柔らかさを取り戻す効果があります。
さらに言えば、呼吸法も異なるポイントです。
ストレッチの場合は、普段と変わらない呼吸法を使い、深呼吸をしていくような形で行います。
しかし、ピラティスの場合は胸式呼吸を使うのが基本です。
胸式呼吸を使いながらインナーマッスルを鍛え、身体機能の改善を測っていきます。
他にもピラティスとストレッチには、細かい違いがたくさんあります。
名前のイメージからピラティス=ストレッチと連想してしまいがちですが、実は異なるエクササイズです。
ピラティスにもストレッチ効果がある
ピラティスとストレッチ、違うエクササイズですが、ピラティスにもストレッチ効果があります。
ピラティスで主に動かせるのは、インナーマッスルです。
骨の近くに存在する筋肉で、普段の生活や通常のトレーニングでは中々動かせません。
このインナーマッスルを刺激して、ストレッチできるのがピラティスです。
インナーマッスルは体の一部だけにある筋肉ではありません。
全身に存在する筋肉であり細かい部分です。
普段使えない部分でもあるため、凝り固まっている人も多くいるでしょう。
ピラティスでは効率的にインナーマッスルに刺激を与えられるため、全身のストレッチになっているとも言えます。
また、ピラティスは運動不足の解消にも効果的です。
筋トレほどの高負荷はないものの、ヨガよりも身体を動かすことができます。
つまり、脂肪燃焼・筋トレ効果・ストレッチ効果を同時に得られるメリットがあるのです。
元々はリハビリを目的としたエクササイズなので、運動不足であっても無理なく始められるでしょう。
ストレッチ効果と筋トレ効果によって、肩こりや腰痛の改善にも効果的です。
ピラティスに向いている方
ピラティスは全ての悩みを解消する万能なエクササイズではないため、向いている人がいれば向いていない人もいます。
当然、目的によってはピラティス以外のエクササイズの方が効果的な場合もあります。
そこで、ピラティスに向いている人について簡単に説明していきます。
姿勢を良くしたい人
ピラティスは姿勢を良くしたい人にイチオシのエクササイズです。
インナーマッスルを鍛えられるため、自然と姿勢も美しく変わっていきます。
それだけでなく、ピラティスではエクササイズの中で美しい姿勢になるよう動きを習得できます。
いわば、日々の動きの中で自然と矯正されているようなものです。
ただし、人によって筋肉のつき方やクセ・姿勢などが異なるため、どれくらいで美しい姿勢になれるかは個人差があります。
もちろんピラティスを行う頻度にもよるため、長期的にあまり変化を感じられない人もいれば、すぐに効果を実感できる人もいるでしょう。
しかし、総じて言えるのは、ピラティスを継続し続けることで誰でも美しい姿勢になれるということです。
期間は人それぞれですが、いつかは必ず美しい姿勢に変化するのがピラティスの良いところでしょう。
しなやかで健康的な体になりたい人
ピラティスで鍛えるのは身体の内側のしなやかな筋肉となるインナーマッスルです。
つまり、しなやかで健康的な身体になりたい人は、ピラティスがうってつけです。
反対に、ボディビルダーのように筋骨隆々に見える筋肉はアウターマッスルといいます。
外見からも分かるくらい筋肉をつけたいのであれば、アウターマッスルを鍛えるトレーニングを積んだ方が良いでしょう。
実際には、どちらの筋肉も大切です。
アウターマッスルばかり鍛えていても、怪我をしてしまうのは、しなやかさをつかどるインナーマッスルが鍛えられていないからです。
特に、インナーマッスルは普段鍛えられないのに、日常生活で必要な機能をたくさん秘めています。
最近ではインナーマッスルを重要性が再認識され、さまざまな競技のアスリートの方からもピラティスが支持されています。
怪我のしにくいしなやかな筋肉を手に入れ、健康的に生活したい人は、ピラティスに向いていると言えるでしょう。
論理的思考の人
ピラティスは何も考えずにやっていても、あまり良い効果を得られません。
ピラティスはただのエクササイズではなく、頭を使って行うことに意味があります。
論理的な思考を持っている人には、特に向いているエクササイズです。
実際ピラティスは解剖学に基づいて身体の動かし方を学んでいくため、一つ一つの動きに理由があります。
なぜ動くのか?を意識しながら行うため、納得しながら取り組めるでしょう。
そして、結果的に集中力の向上にも繋がります。
実際に、意識した方がトレーニング効果もアップすることが分かっており、漠然とやるよりも効率的です。