側弯症は体幹を鍛えることで改善できるのをご存じでしょうか?

 

現代人の多くはスマホの使いすぎやデスクワークによって姿勢がどんどん悪くなっています。

その姿勢の悪さが影響で側弯症で悪化してしまう原因に……。

 

そして、姿勢が悪い人の多くは体幹が衰えている可能性が高いです。

体幹を鍛えるということは、姿勢改善に繋がり、側弯症にも効果があります。

 

しかし、どうすれば体幹を鍛えられるのか分からない人もいるでしょう。

 

そんな皆さんにおすすめしたいのが、ピラティスです。

 

ピラティスは元々リハビリ療法です。

身体の不調部分にピンポイントで効かせられるほか、体力に自信のない人でも気軽に始められるメリットがあります。

 

そして、一番の魅力は体幹を効率的に鍛えられるところです。

 

今回は、側弯症を改善したいと思っているあなたのために、側弯症に効果的なピラティスエクササイズを解説していきます!

改善するためには原因を知っておくことも非常に大切ですので、まずは側弯症になる原因から見ていきましょう。

側弯症とは

側弯症は本来真っすぐであるはずの背骨が、左右に曲がる・ねじれるという症状です。

 

側弯症を放っておくと、他の骨にも影響を及ぼし、骨盤や肩甲骨の歪みも招いてしまいます。

 

見た目の悪化だけでなく、心肺機能の低下や腰痛、肩こりの原因にもなります。

 

側弯症には細かく種類がありますが、中でも特発性側弯は思春期の女児に多くみられる症状です。

通常分かりづらいもので、大人になるまで発見されないこともあります。

 

外見からは判別が付かないことも多く、正確な判断には医師によるレントゲンが必要です。

 

ただし疑いのある傾向としては、左右の肩の高さが違う・手の長さが左右で違うように見える・左右の腰の高さの違い・写真を撮ると顔が傾いているなどがあります。

 

側弯症は年齢と共に進行することが多い症状で、容姿にも関わってきます。

そのため、早期の治療が大切です。

側弯症になる原因

側弯症は細かく分ければいくつかありますが、大きく分けると2種類になります。

 

機能性側弯症と構築性側弯症です。

 

2つのうち構築性側弯症は原因が分かっていません。

しかし、現代人の側弯症は、機能性側弯症の場合が多いと考えられます。

 

機能性側弯症は、実は背骨に原因があるわけではありません。

 

大抵の場合、姿勢の悪さが原因だと考えられています。

例えば、スマホの使いすぎやデスクワークで背中が丸まってしまい、猫背になっている状態などが挙げられます。

 

身体が反りかえってしまい、お腹だけが出てしまうのも悪い姿勢といえるでしょう。

 

お腹だけが出ているので、脂肪が無くても太って見えてしまうほか、腰から下の負担が大きいです。

 

また姿勢を良くしようとするあまり、悪い姿勢になっていることもあります。

例えば、姿勢が良い=胸を張るイメージを持っている人がいますが、あまり良いイメージではありません。

 

このように側弯症は、日常生活が原因で起こっているものもあります。

側弯症はピラティスで改善できる

側弯症は姿勢の悪さから来る場合がありますが、姿勢が悪い人の多くは体幹が弱い傾向にあります。

 

体幹を鍛えると姿勢も改善でき、側弯症を改善することも可能です。

つまり、体幹を鍛えるのに適したピラティスを行えば、側弯症にも効果があるということ。

 

ピラティスは動きの中に体幹を鍛える動作を取り入れているだけでなく、特殊な呼吸法を用いているため、最も効率的に体幹を鍛えられます。

 

さらに、改善したい箇所をピンポイントで狙えるよう調整できるため、そういった観点からも効率的なエクササイズです。

 

元々リハビリのために考案されたもので、筋トレのようにパワーも必要ありません。

 

お年寄りから体力に自信の無い方まで、どんな人でも取り組めるのが最大の魅力です。

続けていけば誰でも理想に近づくことができるでしょう。

側弯症を改善するピラティスエクササイズ

側弯症を改善するためには、体幹を鍛えることが重要です。

 

ピラティスなら体幹を鍛えられるだけでなく、ピンポイントで症状のある部分に効かせられます。

体力に自信のない方でも気軽に取り組むことができ、効率的に体幹を鍛えられるのがメリットです。

 

側弯症改善に役立つピラティスエクササイズを一緒に取り組んでみましょう!

フライングドッグ

フライングドッグは難しそうな見た目ですが、体幹に良く効くトレーニングです。

やり方

 

基本姿勢は四つん這い。肩の下に手のひら、骨盤の下に膝を持ってくる。

①基本姿勢は四つん這い。肩の下に手のひら、骨盤の下に膝を持ってくる。

 

息を吐きながら、片方の手を前、手と反対の脚を後ろに伸ばす

②息を吐きながら、片方の手を前、手と反対の脚を後ろに伸ばす

 

③左右5回ずつくり返す

注意点

脊柱の側屈運動

背骨周りの筋肉を柔らかくすることで、側弯症に効果を発揮するエクササイズです。

やり方

①右ひざを曲げ、左足を右のももに付けるように座る

 

②右手を上げ、右のお尻を床に付けたまま側屈

 

③手の力は使わず、お腹の力で元の態勢に戻る

 

④②・③をくり返す

 

⑤反対側も同じように行う

左右3~5回を目安に行いましょう。

注意点

背骨捻りで姿勢改善

イスを使ったエクササイズです。背骨を捻ることで姿勢改善出来るほか、ウエストシェイプにも効果的です。

やり方

①座骨が乗る程度に浅く腰掛ける

 

②太ももの間にボールやクッション、タオルなどを丸めて挟む

 

③両手で後頭部を軽く持ちながら、肘を軽く開く

 

④息を吸いながら右へツイスト、吐きながら元に戻る

 

⑤息を吸いながら左へツイスト。吐きながら元に戻る

 

⑥左右1セットとして6~8セット行う

 

 

余裕がある方は両腕を伸ばして行いましょう。

その際腕だけを回さないように、肩甲骨を安定させるのがポイントです。

注意点