ピラティスと筋トレの違いって知っていますか?実際何がピラティスなの?と思っている人もいるのではないでしょうか。見た目ではあまり違いを感じませんが、実際は大きく違うポイントがいくつかあります。
特に大きなポイントは鍛えられる筋肉の部分。ピラティスはインナーマッスルを鍛えるのに対し、筋トレはアウターマッスルを鍛えます。インナーマッスルは生きていくのに欠かせない筋肉。身体のバランスを整え、怪我のリスクも下げてくれます。
今回はピラティスと筋トレの違いが分からないあなたのために、それぞれの細かい違いについて解説していきます!しっかり把握して、目的に応じた使い分けをしていきましょう。
ピラティスと筋トレの違いとは
ピラティスと筋トレは似ているようで実は違います。
大きく違うのは鍛えられる部位です。
筋トレはアウターマッスルと呼ばれる表面の筋肉を鍛えるのに対し、ピラティスは主にインナーマッスルを鍛えられます。
また、呼吸法も筋トレとは異なり、その他にも細かい違いがあるので、詳しく説明していきます。
呼吸法の違い
筋トレでも呼吸は大切ですが、ピラティスでは特有の呼吸法を使います。
理由は主に2つあり、1つ目は筋肉の緊張を起こさないため。
2つ目は呼吸法によって体幹の筋肉を上手に使うためです。
独特な呼吸法なので、最初のうちは難しいと感じるかもしれませんが、慣れてくるとリラックスしながらエクササイズできるようになります。
使う筋肉が異なる
ピラティスは筋トレと違い、インナーマッスルを使います。
インナーマッスルは身体の内側、最も奥深くにある筋肉です。
体積の大きいアウターマッスルとは異なり、鍛えてもあまり大きくなることはなく、見た目の変化はほとんどないでしょう。
しかし、インナーマッスルは身体を支えるのに大切な部位であり、内臓の位置も正しい場所に戻してくれる力もあります。
事実、インナーマッスルを鍛えられるピラティスは、バランスが大切なダンサーやアスリートからも支持されているエクササイズです。
ピラティスは年齢問わずできる
ピラティスは元々リハビリ療法から生まれたエクササイズです。
そのため妊婦の方から高齢者の方まで、誰でも実践できるようになっています。
柔軟性のある方が行っているイメージを持つ方も多く、身体が硬いとできないと思われますが、心配する必要はないです。
また、筋トレのように重量を持ち上げることもないため、筋力のない女性でも取り組みやすくなっています。
エクササイズする人の能力、年齢合わせてピラティスは負荷を自由に調整できるため、筋トレと比べて実践しやすいのが魅力的です。
目的が異なる
筋トレとピラティスではそもそもの目的が大きく異なります。
筋トレは主に筋力アップや筋肥大を目指していくのに対し、ピラティスは筋肉のバランスを整え、姿勢改善や体幹の強化を目指すのが目的です。
ただし、ピラティスが全く筋肉の強化を行わないわけではありません。
人によって自由にカスタマイズ可能なので、プッシュアップやプランクといった負荷の大きい動作も取り入れることができます。
ピラティスと筋トレは相性が良い!
ピラティスと筋トレ、鍛えている部分は違えど、実は相性が良かったりします。
先ほども説明したように、ピラティスで鍛えられる筋肉はインナーマッスル。
筋トレで鍛えられる筋肉はアウターマッスルでバランスの良い身体を作るためにはどちらも大切です。
筋トレをしているのにも関わらず関節を痛めてしまう人が多くいると思います。理由は普段筋トレをしてアウターマッスルを十分に鍛えたとしてもインナーマッスルがしっかりと鍛えられていないためです。
早く筋肉をつけて、厚い胸板を作りたいのは分かりますが、怪我をしていてはトレーニングを継続することができず、筋力の低下につながり、元も子もないです。
インナーマッスルとアウターマッスルをバランス良く鍛えることで、身体を壊さずトレーニングできるようになります。
ピラティスに向いている人
ピラティスには向いている人がいます。
例えば、姿勢を良くしたい人や健康的な身体になりたい人などです。
筋トレとは違い、インナーマッスルを鍛えられるため、しなやかな身体になりたい人は特に向いているでしょう。
ここではピラティスに向いている人の特徴を解説していきます。
姿勢を良くしたい人
ピラティスは姿勢を良くしたい人にイチオシのエクササイズです。
ピラティスを続けることで誰でも正しい姿勢になれます。
理由は主に3つあります。
- 姿勢を維持するインナーマッスルを鍛えられる
- ピラティスで正しい姿勢になるための動きを習得できる
- 自分の姿勢の悪い部分が分かる
特に、「姿勢を維持するインナーマッスルを鍛えられる」という部分が大きいです。
ピラティスではインナーマッスル強化によって、全身のバランスを整えられるため、骨盤や内臓の位置を正しい場所に戻しながら姿勢を矯正していけます。
ただし、筋肉のつき方は人によって異なるため効果が表れる期間はバラバラです。
しかし、続けていくことで誰でも美しい姿勢をキープできるようになります。
しなやかで健康的な身体になりたい人
ピラティスは筋トレで鍛えられるアウターマッスルではなく、体の内部を鍛えることに重点が置かれているため筋肉が付きすぎてゴツくなる心配がありません。
むしろしなやかな肉体に仕上がります。
ただし腹筋を割りたいという目標があるなら、あまり向いていないかもしれません。
腹筋を割りたい場合は、アウターマッスルもしっかり鍛えていく必要があるからです。
とは言っても、しっかりと割れた6パックに憧れる女性は少なく、しなやかな線の通った身体になりたい方の方が多いと思うため、インナーマッスルを鍛えたほうが効果的です。
インナーマッスルを鍛えた先、どのような身体になるのか想像しづらい人もいるかもしれません。
一番分かりやすいイメージはダンサーです。ダンサーは繊細な動きをし、表現することが重要なので、アウターマッスルを増やすことを目的としておらず、しなやかな肉体をしています。
ピラティスは自在に身体を動かせるようにもなるため、ダンサーに限らずゴルフやランニングなど、他のスポーツにも効果的です。
さらにピラティスは有酸素運動の要素も盛り込まれているため、余計な脂肪もしっかり落せます。
論理的思考の人
実際、ピラティスは頭を使うエクササイズとしての側面もあります。
大きく分けて2つの理由がありまして、1つ目は正しい内臓の位置を意識しながら行うということです。
ただ漠然と身体を動かしていても、ピラティス本来の効果は得られないです。
2つ目はピラティスが解剖学に基づいたエクササイズだということです。
ピラティスの動きは一つ一つに理由があります。
それぞれの部位がどのように動いているのか説明できるため、納得して取り組むことができるでしょう。